MK21S型スペーシアDTC“U0121、U0101”

整備士の皆様お疲れ様です。

今回はスペーシアのチェックランプ点灯で入庫した車の診断です。

整備は終わって様子見の段階なので備忘録として残します。

このコードで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

目次

症状

今回、お客様からチェックランプが点灯したといわれ確認してみると、エンジンのチェックランプが点灯していました。

どんなコードがストアしているか診断機につなげて故障コードを読み込んでいきます。

結果は「U0101とU0121」でした。

  • U0101…CAN通信異常(AT/CVT)
  • U0121…CAN通信異常(ABS/ESP)

診断

とりあえず過去故障だったのでフリーズフレームの保存をして故障コードを消してみるとすんなり消えました。

しかし、何回かエンジンをかけて止めてを繰り返すと再点灯して同じコードをストアしました。

この状態で走行しても特に不具合はなく、何も問題はありませんでした。

整備書通りにCANバスラインの点検からしてみましたが、すべてに通信がありました。

各CANバスラインの終端抵抗を整備書通りに測定してみるも、正常な範囲内でした。

なにか情報はないかとネットでも調べてみるとECMだったり、BCMだったりとバラバラでこれといって決めてになるものはありませんでした。

もう一度診断機につないでフリーズフレームデータを見ていたら、車は止まっているのに255㎞/hの表示になっているのを発見!!!!

もしかしてどこかのABSのセンサーが悪さをしているんじゃないかと思い、車両をリフトであげて各車輪を回してみるも正常でした。

そもそもABSセンサーが悪さをしていたら、C○○○○のコードが入るはずなので最初から期待はしていませんでしたが念の為確認しました。

こうなってくると、ハイドロリックユニットが怪しくなってきます。(ABSコントロールユニット)

確実に直るとは言い切れませんでしたが、お客さんに許可をいただき修理することになりました。

整備

部品は、会社にある廃車になった車に同じ品番のハイドロリックユニットがあったので今回はそちらを使用しての修理となります。

バッテリーのマイナス端子を外して、ABSコントロールユニットのコネクターを抜いて交換します。

ブレーキの配管がたくさんついているので、不安な方は写真を撮っておくといいかもしれません。

コネクター内にブレーキフルードが入らないようにマスキングテープなどで蓋をしておくとGoodです。

あとは、コントロールユニットのベースのボルトを3ヶ所外せば取れます。

取り付けは逆の手順です。

ブレーキフルードのエア抜きをして、故障コードの消去をして、ハイドロリックユニットの作動点検を実施して作業は終了となります。

結果

整備を終えてお客さんに納車しました。

今のところチェックランプがついたとの連絡はないので、無事直ったかと思います。

あまりスッキリしない修理でしたが、同じ故障コードで困っている整備士の皆様の助けになれば嬉しいです。

最後までありがとうございました。

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